iPhoneバッテリー不具合

iPhone5はバッテリーのトラブルが多く、一部の機種では「iPhone5バッテリー交換プログラム」でメーカーで無料交換を受けることができます。

個体番号(シリアル番号)を入力して調べて、対象機種であれば無料交換となります。

iPhone5バッテリー交換プログラム

但し対象機種であっても不具合が発生していなければ、無料交換はできません。メーカーにて検証が必要となります。

私が経営しております修理店は正規店ではございませんのでメーカーの無料交換とは異なり通常修理(バッテリー交換)となりますので有料ですが、ご希望者が後を絶ちません。

理由としては、

1、バッテリー交換プログラムの対象機種だが、メーカーに出すのが手間がかかる

バッテリーのトラブルが出ていてもメーカーにて手続きをしなければなりませんので、少し手間がかかります。

主な手間としては

  • データが無くなるのでバックアップを取らなければならない。又新しいiPhoneにデータを移戻して再設定が必要
  • 近くにアップルストアや正規修理店がない。遠方まで行かなければならない。
  • 修理の間iPhoneが使用できないのが困る。

といったところでしょうか。ユーザーによって状況は様々ですが、出来るだけ早く簡単に修理できるのが良いという判断で当店に持ち込む方がいらっしゃいます

2、バッテリー交換プログラムの対象だが、メーカーからバッテリーは正常と判断されそのまま返された

メーカー独自の検証が入りますのでユーザー自身はバッテリーの減りが早いと思っていても正常と判断されると無償交換にはならずそのまま返却されてしまいます。

メーカーで有料交換すると高いので当店のような一般修理店に持ち込む方が多いです。

3、バッテリー交換プログラムの対象外だがバッテリーのトラブルがでている

バッテリーのトラブルが発生しているので、メーカーの無料交換対象になると思って調べてみたら、対象機種ではなかった。対象機種で無い以上はメーカーで無料交換にはならないので、当店に持ち込む方がいらっしゃいます。

実際どのようなトラブルが今回のiPhone5でよく起こっている症状でしょうか。

ご相談頂くお客様はこのような症状です。

  • 充電の減りが極端に早い(例 1、2分で20%ほど落ちる)
  • 充電器を差し込むと突然残量が跳ね上がる(例 40%→60%)
  • 充電が残っているのに電源が落ちる(例 残り40%ほどあるのに落ちてしまう)
  • 電源が落ちて充電して起動すると既に数十%容量がある
  • バッテリーが膨張している
  • 充電器を差していないと電源が落ちる

このようなバッテリーを店頭で調べると、

iPhone5バッテリキャパシティー

CycleCount:667回(0〜100%までの繰り返し充電の回数)

Design Capacity:1430mAh(バッテリーの本来の容量)

FullCahrgeCapacity:125mAh(現在使用できるバッテリーの容量)

添付写真のバッテリーは故障しているレベルです。通常であれば1430mAhためる事ができるはずですが、125mAhしかできません。ここまで酷い事は少ないのですが、大抵トラブルが出ている場合は500〜800mAhといったところでしょうか。

これでは通常使用が難しいので交換が必要ですね。

ちなみに実際メーカーが発表しているバッテリーの通常劣化は

Appleのリチウムイオンバッテリーは、充電サイクルを数多く繰り返しても本来の容量の少なくとも80%を維持するように設計されています。

参考 https://www.apple.com/jp/batteries/why-lithium-ion/

ですので、今回667回充電していると80%くらいまでは劣化していると考えられるので目安の値は約1144mAhくらいです。その値近辺であれば通常劣化と判断できます。

交換プログラムの対象機種にもかかわらず、問題無しと返却されてしまった方は上記の通常劣化かもしれません。

メーカーのバッテリー交換プログラムは期限がございます。メーカーに出す際はお早めにご利用下さい。

一般修理店ではメーカーよりもバッテリー交換はお安く済みます。

また一般修理店を利用するメリットもございます。

  • 安い
  • 早い
  • データが消えない
  • メーカーと比べると手間がかからない

などなど

よく検討してからご自身に合った方法で無事に不具合が解決できると良いですね。

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